[メイン2] チノ : 「……その、琲世さん、改めてありがとうございました」

[メイン2] 佐々木琲世 : 「………の、を描くように……うん?」
珈琲を入れている最中、顔を上げて

[メイン2] チノ : 「あ、とてもお上手です」

[メイン2] チノ : 「ですが、こうするともっといいですよ」
琲世の後ろに立ち、腕に手を添えてコーヒーを淹れる

[メイン2] 佐々木琲世 : 「……ありがとう、上手だね」
………前にこんなふうに、誰かに教えて貰ったような…

[メイン2] チノ : 「……あっ、いえ、出すぎた真似をしてしまいまして……すみません」

[メイン2] 佐々木琲世 : 「いやいや、僕なんて未熟だからさ!
どこかで習ったの?」

[メイン2] チノ : 「はい、私の実家が喫茶店をやっておりまして、私もそこでお店の手伝いをしておりました」

[メイン2] チノ : 「私が言うのもなんですが……味には自信がありますので、琲世さんも是非」

[メイン2] 佐々木琲世 : 「じゃあ………1つお願いしてもらってもいいかな?」

[メイン2] チノ : 「! はい!」

[メイン2] 佐々木琲世 : 少しそこから離れて、彼女の入れる様子を見守る

[メイン2] チノ : 「♪~~」
鼻歌交じりにコーヒーを淹れ……兎のラテアートを作ってみせる

[メイン2] チノ : 「……どうぞ、お召し上がりください」

[メイン2] 佐々木琲世 : 「………これは凄い」
ゆらりと揺れるカップの上に、兎も崩れずに付いてくる。
何だか飲むのがもったいないくらいで。

[メイン2] チノ : 「ふふふ……」
琲世の反応を見て、楽しむ
……やっぱり、人が喜んでいるのも見るのは楽しい

[メイン2] チノ : 「……すごく不安でしたけれども、なんだか皆さんとならうまくやっていけそうな気がします」

[メイン2] 佐々木琲世 : しかし…珈琲は飲んでこそ、というのもあるだろう。
口につけて、火傷しないように飲む。

[メイン2] チノ : 「不束者ですが……これからもよろしくお願いします」
ぺこりとお辞儀する

[メイン2] チノ : 「……味の方いかがでしょうか?」

[メイン2] 佐々木琲世 : 「……それはよかった…!
僕も最近任されたばっかりだから案外小心者で……
こちらこそ、よろしく」
ぺこりと頭を下げる

[メイン2] 佐々木琲世 : 「うん、美味しいよ!
……やっぱり僕の珈琲はまだまだだねー……」
あはは、と苦笑い。

[メイン2] チノ : 「ふふ……なんだか琲世さんはお話しやすいです」

[メイン2] 佐々木琲世 : 「そうかなぁ…変わり者ってよく言われるけどね」

[メイン2] チノ : 「変わり者、ですか……?」

[メイン2] チノ : 「そうは見えませんが……とてもしっかりしていらしてます」

[メイン2] 佐々木琲世 : 「あはは、ありがとう
……たまーに、雰囲気が違うって言われたりするんだよね」

[メイン2] チノ : 「なるほど………?」
言葉の意味が分からず、少し首を傾げる

[メイン2] 佐々木琲世 : 「うーん…僕って所謂記憶喪失なんだよね…だけどたまに、無くした記憶の僕が出てくる感覚…というか……」

[メイン2] チノ : 「うぅーん……やっぱりよく分からないです……それでも、琲世さんはとても優しい方だと思います」

[メイン2] 佐々木琲世 : 「まあ、いつかこの仕事をやってればわかるかもしれない…うん」
きっぱりと切る様に。

[メイン2] チノ : 「そう、ですか……?」

[メイン2] チノ : 「……あ、いけません!皆さんに入れたコーヒー等が冷めてしまいます……!」

[メイン2] 佐々木琲世 : そうして、渡されていたコーヒーを飲み干して。

[メイン2] チノ : 「琲世さん、少し持っていただいてよろしいでしょうか……?」

[メイン2] 佐々木琲世 : 「おっとっと…そうだったね、僕も手伝うよ」

[メイン2] チノ : 「急ぎましょう!」
早歩きで談話室の方へ戻る………。